いくら顔がきれいでも、いくら手術で豊胸して胸がきれいになっても、歯が汚くては興ざめです。
顔の美容外科治療には必ず歯の美容もつきまといます。
最近では、思春期の少年少女の歯科矯正のみならず、大人の歯科矯正も一般化しつつありますし、白い歯を取り戻すさまざまな治療法があります。
高齢者のインプラント治療など、一時代前には考えられなかった素晴らしい治療も可能になりまし
た。
審美歯科や美容歯科という分野の呼称も普及しており、美容の目先が歯に向けられつつあるのも確かです。
実際大手の美容外科クリニックで歯科を併設しているところも多くあります。
ただうがった見方をすると、都市部における歯科医師数の飽和状態が無関係ともいえないのです。
歯科医師数が余剰経口にある一方で、予防歯科学や口腔衛生学の発達も相まって、ただでさえ少ない子供の虫歯の減少も患者数の減少というダブルパンチになっています。
そこで、新しい分野として、需要も増大しつつある美容に関する分野が開拓されるのは自然のことです。
しかし、医学部における美容外科の問題と同じく、現在歯学部に美容歯科・審美歯科に冠する教育システムが確立しているとは言いがたいでしょう。
まして美容外科の世界と同様、すべての歯科医師が良心的で、能力も技術も高度ということは期待する方が無理でしょうし、そのチェック制度もできていません。
とにかく、わたしたち患者サイドとしては宣伝や看板に惑わされず、信頼できる先生を原住に選択するしか自衛の手段はないようです。